【べらぼう】新之助の生涯、服部半蔵(有吉弘行)は何者?歌麿ならではの絵…8月31日放送回の各シーン解説 (3/8ページ)
どこまでも真面目に誠実に、地に足をつけて生きようとしながら、世の理不尽から逃れられない……そんな当時の庶民を代表するような人物として、成功者である蔦重や、権力者たちとは違った目線で物語に深みを出してくれました。
浄瑠璃行列、江戸市中を練り歩く
富本斎宮太夫の美声が巷に響く。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。
♪天から恵みの銀が降る~三匁二分(さんもんめにぶ)、米一升~声は天に届いた~届いた~♪
富本斎宮太夫(新浜レオン)の唄に三味線太鼓が鳴り響き、江戸市中を浄瑠璃行列が練り歩きました。
銀三匁二分で米一升と交換することを、幕府が約束してくれた……自分たちの願いが天に通じたのだと、蔦重らの浄瑠璃行列に実感したのでしょう。
江戸城中では「武士が町民に屈するのか」など救済措置に反感の声も上がっていましたが、江戸全体を巻き込む打ちこわしに驚愕した幕府は、お救い銀によって何とか難局を乗り切ります。
その宣伝を丸投げもとい一任された蔦重が考えた演出が、今回の浄瑠璃行列でした。歌と踊りと芸術が、人々の怒りを喜びに変えてしまった様子は、まさに「エンタメの功徳」と言えるでしょう。