『べらぼう』暴走する蔦重と定信をたしなめる人々と、「そうきたか!」な蔦重マジック【後編】 (5/8ページ)

Japaaan

そして、自分と同じ反田沼派の松平信明(福山翔大)には「このままでは田沼以下の政との謗りを受けかねませぬ」とダメ押しされてしまうのでした。

今回、本多のこの言葉が一番沁みました。「人として正しく生きる」というと、一瞬聞こえはいいものです。けれども。

「正しく生きる」ためには、低賃金で働いても働いて働いて。
金がないのは「倹約が足りないのだ!遊ぶな、サボるな、楽しむな。倹約して金を作れ!」と、息抜きも許されない。

そんな、身を粉にして働くだけの毎日で、せっかく稼いだ微々たる金はお上に召し上げられ、けっして生活は楽にならない。娘の体を売って金を作らなければ、死ぬしかない。

そんな生活をしながら、「忠義に励みたい」などと思う人などいるはずもありません。

希望も未来も金もない人生なら、いっそ江戸に出て盗賊になったほうがましだ……そう思うのは無理からぬことです。

まるで生活苦にあえぐ人が多い、令和の今を見ているよう。さすが、いつも江戸と現代がシンクロする森下脚本。定信にくだされた鉄槌の言葉は、本人にはどう響いたのでしょうか。

NHK大河「べらぼう」公式サイトより

看板やのれんまでも、見せしめに半分にして持ち去るお上

釈放された蔦重は、地本問屋仲間に詫びます。

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