男女で異なるモラハラ「被害」と「加害」の実態──夫婦間のモラハラ(モラルハラスメント)に関する実態調査(第2報) (1/9ページ)
本調査(レゾンデートル社、n=9,378、2025年9月実施)は、夫婦間モラルハラスメント(モラハラ)の実態を明らかにしたものです。結果、4人に1人が配偶者からモラハラを受けた経験があり、特別な家庭だけの問題ではないことが分かりました。女性は「怒鳴る」「押し付けられる」など感情的・威圧的な行為を、男性は「責められる」「自由を制限される」といった静かな圧力を負担に感じていました。一方で、加害の自覚は低く、「家庭を支えている」「生活を守っている」といった正当化意識が背景にあることも明らかになりました。
1. はじめに
既婚者コミュニティを運営するレゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/)による夫婦間のモラルハラスメント調査の報告です。
怒鳴り声が響くわけでもないのに、心が少しずつ冷えていく。
無視、ため息、何気ない一言——。そうした些細な仕草が気づかないうちに相手の心を傷つけていることがあります。
「モラハラ(モラルハラスメント)」とは、そんな日常の中に潜む“見えない暴力”のことです。
前回(第1報)では、夫婦間における「どこからがモラハラなのか」という認識の違いを取り上げました。
今回はその続編として、実際にモラハラを「受けた」人、そして「してしまった」人——双方の視点から、夫婦関係のリアルを探ります。
恋愛の延長で始まったはずの関係が、なぜすれ違い、傷つけ合う関係になってしまうのか。そこには、男女の立場や役割、そして“自分は悪くない”と信じたい防衛本能が潜んでいるのです。