『べらぼう』歌麿と蔦重、“二人の男の業と情”因果の果てに「写楽」の絵が誕生!?史実を元に考察 (8/9ページ)

Japaaan

ていが持参した「恋文の返書」

欲望の片鱗をさらけ出すおていさん。その想いに、歌麿も動かされた?NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」より。🄫NHK

鬱屈する歌麿の元へ、完成した「歌撰恋之部」を持参したおていさん。

「これは、蔦屋重三郎からの恋文。正しくは、恋文の返書にございます」

前回、歌麿が破り捨てたものだけでなく、計5作が勢ぞろいしました。見ると歌麿の署名を屋号より上にしたもの3作、逆が2作です。

すべて署名を上にしてもよかったのでしょうが、ただ商売のために媚びへつらう態度は、二人の関係において相応しくはないでしょう。

と言って、すべて屋号を上にするのは、歌麿を尊重していないことになってしまいます。だから蔦重が歌麿に一歩譲った割合としたのでした。

美女たちの毛割、着物の柄や色味など、摺師と大喧嘩しながら仕上げたと言います。歌麿の「恋心」を最高の作品に仕上げるため、ここまでリスペクトを示した本屋が、他に現れるでしょうか。

「戻ってやってはいただけないでしょうか?今、あの人は何よりも歌さんを望んでいます!」

そしてダメ押しとばかり出家宣言。

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