『べらぼう』最終回、1年間の壮大な黄表紙“蔦重栄華乃夢噺”が完結。チーム蔦重の絆と愛を考察【前編】 (4/9ページ)
十郎兵衛が加わり「写楽」は語り継がれる
チーム蔦重の集まりで「江戸では写楽は誰だ?と噂になっている」という話題になり、「一番骨を折ったのは歌麿。それを発表したらどうか」となるも、「俺の絵といわれてもしっくりこない。皆が写楽、それでいい」と歌麿は笑います。
そこで、「陰で骨を折ってくれた斎藤十郎兵衛も、写楽の一人とのちの世に知られるようにしたい」と蔦重が提案しました。
松平定信が名付けた苗字「東洲斎(とう しゅう さい)」を並べ替えると「さい とう しゅう」=「さいとうじゅう」=「斎藤十」になるということから、「斎藤十郎兵衛殿も、後の世で写楽の一人だっていわれるような仕掛けができねえかって」といい「そりゃまた戯けた話」だと乗ってくるチーム蔦重。
写楽はプロジェクトだったという脚本に、「史実では写楽の正体は斎藤十郎兵衛だ!チームという話はおかしい!」という批判もありましたが、それを見事にひっくり返して気持ちよく着地させた森下脚本でした。
不確かな史実の部分はうまく面白く膨らませつつ「そう来たか!」と唸らせる。森下さんの手腕が光る場面でしたね。