『べらぼう』最終回、1年間の壮大な黄表紙“蔦重栄華乃夢噺”が完結。チーム蔦重の絆と愛を考察【前編】 (7/9ページ)
江戸カルチャー大好きな松平定信。NHK大河「べらぼう」公式サイトより
紹介状を携えて伊勢松坂の宣長を訪ねた蔦重。最終回に登場した大物、ちょっといけすかない感じの宣長とのやりとりも面白かったですね。
最初は蔦重のことをかなり警戒していましたが「写楽は越中守の計画だった」という事実と定信の文に驚き、「和学は田安が大事にしてきた学問である」に、ほぉと表情を変えます。
「儒学は『すべき、なすべき、こうあるべき』と政には都合がいいが、異国からのもの。もともと日の本の考えは違った。
この国はイザナミとイザナギが産んだもの。天照大神が、アメノウズメの艶かしい踊り見たさにうっかり顔だしちまったような、すけべでおっちゃこちょいで祭りが大好きな神様が集う国」
と静かに熱く語る蔦重。
ここで嬉しそうに表情を崩し前のめりに座り直す宣長。「すけべでおっちゃこちょいはいいすぎや!」と言いつつ、嬉しそうでした。
「その神様たちが起こす、いちいちを俺らのご先祖は受け止めた。生まれくることほろびゆくこと、喜び悲しみ。善も悪ですが“もののあわれ”という、とびきりでけえ器で。そのでけえ器を、わたしは江戸の皆に知って欲しいのでございます。」
もう、宣長がめちゃくちゃ嬉しそうな顔をしてウンと頷く。