『べらぼう』最終回、1年間の壮大な黄表紙“蔦重栄華乃夢噺”が完結。チーム蔦重の絆と愛を考察【前編】 (8/9ページ)
こういう説得力や人たらし力はさすが蔦重。宣長は蔦重と組もうと心を決めたのでした。
最終回に登場した大物、本居宣長。NHK大河「べらぼう」公式サイトより
旅の途中、蔦屋耕書堂の黄表紙を読む人々をみて、ここまで自分の手がけた本が全国に広まっていることを実感する蔦重。旅人に「江戸っ子はせっかちだ。黄表紙はすぐに話が終わっちまう。もっと長い話の本を作って欲しい。兄さんたち江戸に帰ったらこの蔦屋って本屋に伝えてくれ」という意見を聞いて閃く蔦重。
江戸から離れ、自分のことを知らない土地で自分が作った本を人々が夢中になって読んでいる姿は、「本で世を耕す」の思いを抱き続けている蔦重にとってはさぞかし嬉しい光景だったでしょう。そして、自分を知らない一読者が何の忖度もせずに「長い話の本を作ってくれ」と求めてくれる。「もっと作ってくれ」は本屋冥利に尽きる言葉ですね。
そして、ここから、後世にずっと引き継がれていくチーム蔦重たちそれぞれの活躍が始まるのでした。
そして、長い夢噺を紡いできた蔦重に最期のときが訪れる【後編】に続きます。