【豊臣兄弟!】秀吉の草履エピソード、実は『べらぼう』時代に誕生。歌麿も影響された「絵本太閤記」の創作だった (8/9ページ)
ある寒い夜に、夜遊びをする家光の警護にあたっていた忠勝が、冷たかろうと家光の草履を懐で温めていたというもの。それに気がついた家光は、内緒で夜に出歩くのをやめたという内容です。
この話は、『絵本太閤記』の30年前、明和2年(1765)に出版された『酒井空印言行録(仰景録)』に記されたそうで、『絵本太閤記』の手柄話は、これを元に描かれたと推測されています。
それがいつの間にか、「主君への忠義心」や「細かい気配り」のできる男・秀吉の手柄逸話となり、一般的に「出世をするにはそれくらいの気遣いが必要!」な道徳エピソードになっているのが興味深いですね。
大河「豊臣兄弟!」では、このエピソードは、秀長の気象予報士なみの知識と機転を描いていて、さらに“秀吉爆誕”につながるという、古くからの道徳エピソードをひっくり返すような斬新なストーリーに……。
この先、またどのような新しい解釈で刷新しつつ、兄弟の物語が繰り広げられるのか、楽しみです。