『豊臣兄弟!』妻との絆に涙…いずれ秀吉に使える大沢次郎左衛門の生涯と、2つの「嘘から出た実」 (7/10ページ)
これからはわしがお前の望みをかなえる番じゃ。」と、なんでも言ってくれという夫。
なんて、素敵な夫。髭面の強面なルックスですが、妻を愛しリスペクトし大切に守っている(というキャラ設定がいい)のがひしひし感じます。
「それでは…」という妻。
「ん?何じゃ、何じゃ?」という次郎左衛門が、あまりにも優しくてぐっとくる場面でした。「いつまでもおすこやかでいてくださりませ」という篠に、「ん」と答えて幸せそうな笑顔の二人。
ところが、場面が“現在”に切り替わります。
昔を回想しつつ、顔を伏せ暗い表情で手に握った礫を見つめ、「こたびのこと、あいすまぬ」と妻に言う次郎左衛門。
幸せにするはずだった妻なのに人質として差し出さねばならない。その無念さや切なさが胸に刺さりました。
「わかっております。お力になれるのであれば喜んで稲葉山にまいります」と、微笑む篠。
己の無力さに苦しむ夫だからこそ助けたいという篠の「わたくしにおまかせくださりませ」な想いが伝わってきました。
個人的に、「豊臣兄弟!」で初めて涙したエピソードでした。この夫婦に絶対に幸あれ。
長良川対岸から見た現在の岐阜城(稲葉山城)跡の姿。山全体が城だった。wiki
秀吉の言葉に心動かされて次郎左衛門の屋敷に信長の書状を持参し現れた豊臣兄弟。何度も同じ書状をもらっているがしつこいと断られます。