『豊臣兄弟!』姉川は“地獄”だった…お市・長政・小一郎の「覚悟」で新しい局面に突入した第15話を考察 (2/10ページ)
姉川の合戦で「地獄」を見る豊臣兄弟。(NHK大河『豊臣兄弟!公式Xより)
「もう後戻りできない」修羅の世界に踏み出す小一郎前回の『絶対絶命』で、敵にとどめをさせなかった小一郎。「次の戦いで人を殺す前フリ」と思った人は多かったようです。
予測通り、大ピンチに陥った兄の命を助けるため小一郎は初めて人を殺しました。一度人を斬ったあと、タガが外れたかのように斬って斬って斬りまくります。
けれど、死ぬ直前に「おっかあ……」叫んだ敵の言葉に、思わず振り返りました。殺した相手にも、無事を祈る家族がいることを思い出したのでしょうか。
農民だった小一郎は、「戦いで百姓が殺される」時代を憎み、「百姓が作った米がなければ生きていけないくせに威張っている侍」が大嫌いでした。
織田の家臣になってからも、死よりも名誉を選ぼうとする将軍・足利義昭(尾上右近)に「百姓は名誉のために自ら自死を選ぶようなことはせん!みっともなくても生き延びてくだされ」と説得しました。
「命を大切」にしてきた小一郎が、初めて、兄の命を守るためには他人の命を奪わなければ、生きていけないことを実感したのでしょう。戦いが終わり我に戻り、涙をボロボロ流します。
姉川の合戦で、小一郎は「もう後戻りはできない」世界に踏み出しました。
史実では、秀長の初陣は、美濃の鵜沼城攻めだといわれています。