朝ドラ【風、薫る】りんの運命を大きく変える外科医…今井益夫(古川雄大)のモデルとされる佐藤三吉の史実 (4/9ページ)
西洋風のトレインドナースの実習服に白いエプロンとキャップ(NHK『風、薫る』公式HPより)
現在の東京大学病院がモデルとされる「帝都医大病院」さて、前項でも触れたように、ドラマの「帝都医大病院」のモデルとされているのは、『帝国大学医科大学附属第一医院(現在の東京大学医学部附属病院)』です。
その歴史は古く、安政5年(1858)に設立した「神田お玉ヶ池種痘所」を起源としています。江戸の蘭学者たち82名が資金を出し合い、痘瘡の予防接種の普及を図るための集会所で、勘定奉行の川路聖謨の屋敷にあったそうです。
その後、名称を何度か変えながら、明治10年(1877)には「東京大学医学部附属病院」、明治19年(1886)には「帝都大学医科大学附属第一医院・第二医院」に改称。ドラマはこの時代をモデルにしたとされています。
実際に、「帝都大学医科大学附属第一医院」は、単なる病院ではありませんでした。医学生の臨床実習を行う場・医師が最新医学を実践する場・西洋医学を日本に定着させる拠点となっていたのです。のちに大関和は、この病院の外科看護婦取締に、鈴木雅は内科看護婦取締になります。
当時、同病院は日本でもトップクラスの病院でした。ところが、「女性が働きづらい職場」でもあったようです。