朝ドラ【風、薫る】りんの運命を大きく変える外科医…今井益夫(古川雄大)のモデルとされる佐藤三吉の史実 (5/9ページ)
『風、薫る』の原案『明治のナイチンゲール 大関和物語』の著者、田中ひかるさんによると、「当時の病院は完全な男社会。大関和は最先端の看護学を学んだトレインド・ナースとしてプライドを持って働いていたものの、男性医師たちは彼女たちを一人前の職業人とは見なさなかった」そう。
また、驚くことに「“女性は生理で感情的になるから、職業に就くのには向かない”とい教える学校もあり、科学的根拠のない差別が続いた」とのこと。
「能力やスキルを身に付けた女性が社会で活躍する」ことに、自分の居場所を脅かされるような脅威を感じ、「女は学問を身に付けず結婚して家庭に入り、夫を支えるのが務め」と、家の中に閉じ込めようとしたのでしょうか。“女より男のほうが能力が上”と思うことで、自分のプライドを支えていたのかもしれません。
史実では、大関和はそんな環境に我慢できず、看護婦の待遇改善を求める建議書を提出して、同病院の男性医師たちからにらまれ職場を追われてしまいます。
明治23年(1890)和から建議書を提出され、新潟高田にある知名堂病院に移ることを進めたのが、同病院の外科教授を務めていた実在の人物・佐藤三吉。「風、薫る」のドラマの中では、今井益夫(古川雄大)です。