結婚で失う”お金”と”時間” 既婚者の半数以上が「減った」と実感|結婚によって”失ったもの”に関する意識調査(第3報) (8/9ページ)
なお、「増えた」と答えた人は男女ともに1割台にとどまっており、結婚によって時間の自由度が高まったと感じる人はより少数派でした。
お金以上に取り戻しにくいからこそ、時間の自由の変化は、より強く実感されるのかもしれません。
そうした生活の中で、日常の役割や責任から少し離れ、自分自身のための時間を持ちたいと感じる瞬間もあるのかもしれません。家庭の中で過ごす時間が増える一方で、結婚前のように「ひとりの自分」として自由に過ごす感覚を懐かしく思う人もいるでしょう。
普段とは異なる人との関わりや新たな刺激に触れることが、自分の気持ちや価値観を見つめ直すきっかけになることもあるのかもしれません。
4. まとめ
今回の調査で見えてきたポイントは、以下の通りです。
●家庭のお金の使い方には一定の主導権を感じている人が多い一方で、自由に使えるお金が減ったと感じている人は男女ともに過半数にのぼりました
●家庭の時間の使い方は夫婦で柔軟に決まっている様子がうかがえる一方で、自由に使える時間が減ったと感じている人は男女ともに約6割に達しました
今回の結果からは、結婚によって失われるものとして、多くの人が「お金」と「時間」の自由を実感していることが分かりました。
興味深いのは、世帯としてのお金や共有する時間が増える一方で、「自分ひとりで自由に使えるもの」はむしろ減っていると感じられている点です。結婚は、単純に何かを失う出来事というよりも、「自分のもの」だった資源が「ふたりで共有するもの」へと変化していくライフイベントなのかもしれません。
その変化を安心や充実と感じる人もいれば、時に窮屈さや制約として受け止める人もいるでしょう。
これまでの調査で、“結婚で失うもの”として、恋愛感情の変化や、自由に使えるお金・時間の減少といった実態が見えてきました。では、こうした変化を経験したうえで、それでも配偶者は人生に必要な存在なのでしょうか。