『豊臣兄弟!』荒木村重(トータス松本)が見殺しにして、妻・だし(山谷花純)と竹中半兵衛(菅田将暉)が助けた二人の幼子の運命 (3/9ページ)
信長に「首」を届け、永遠の別れを告げる半兵衛(NHK「豊臣兄弟!」公式サイトより)
官兵衛の身内宛に「涙を流し候」と書いた手紙半兵衛は死を迎える二ヶ月ほど前、天正7年4月9日の日付で、黒田官兵衛の身内宛と思われる手紙を残しています。
半兵衛の直筆の手紙で現存しているのは2通しかないそうですが、そのうちの1通でした。(『竹中半兵衛書状』東京大学資料編纂所所蔵影写本)
そこには、「囚われの官兵衛とやりとりすることができ、無事でいることがわかった」とあり、さらに「官兵衛から『松寿のこと懇ろに申し来たり候』とお願いされ、涙を流し候」と綴られていました。
「松寿のことを、どうか、どうか、よろしくお願いします』という文に、思わず涙をこぼした半兵衛。ここまで感情をストレートに表現した手紙は、ほかの武将と比較しても珍しいそうです。
ドラマでは描かれませんでしたが、このとき半兵衛にも、まだ一人前ではない息子がいました。
「どうかどうか」という父として子を思う切実な文章に「涙を流し候」ほど共鳴したのでしょう。
残り少ない寿命を賭け官兵衛の息子をかくまい信長を欺く作戦に打って出た半兵衛。