『豊臣兄弟!』荒木村重(トータス松本)が見殺しにして、妻・だし(山谷花純)と竹中半兵衛(菅田将暉)が助けた二人の幼子の運命 (8/9ページ)
けれど、
「残しをく そのみどり子の心こそ おもいやられてかなしかりけり」(この世に残していく子の気持ちが思いやられて悲しい)
この句は唯一、無事に逃げたであろう我が子の行く末を思う母の悲しみと無念さが伝わってくるようです。
夫の裏切りで処刑されただし(NHK「豊臣兄弟!」公式「X」より)
生き延びた乳飲み子は「怨念の絵師」に母のおかげで生き延びた赤ん坊は、その後、母方の姓(乳母の姓とも)「岩佐」を名乗り岩佐又兵衛勝似となり、信長の息子・信雄の「御伽衆」として仕えた後、京都で浮世絵師として活動を始めました。
その画風は、大和絵から水墨画まで絵巻の特徴をよく押さえたもので一癖も二癖もある画風と評されました。
代表作の一つで印象的なのが『山中常盤物語絵巻』です。
源義経の母・常盤御前が、奥州にいる義経に会うために旅立つも、美濃の山中宿で病に倒れます。そこへ6人の盗賊が押入り、所持品だけでなく身にまとう着物まで奪い去ります。
常盤は「肌を隠す小袖を残すのが人の情けというもの。さもなくば命を奪いなさい」と叫ぶと、盗賊は刀で常盤の胸を刺して殺した……という悲劇が描かれた絵巻で、全12巻合わせると150メートルも超える超大作となっています。