朝ドラ『風、薫る』虎太郎(小林虎之介)が再登場!『立身出世』を夢見る明治社会の若者群の象徴か (2/9ページ)

Japaaan

文明開花の中で「身分差」を感じ育った男児像

りんの幼馴染・竹内虎太郎は、那須の村での幼馴染時代から今までに関しては「この人がモデル」という明確な人物は存在しない様子。

“憧れの姫を見守るナイト”として、要所要所でりんのピンチを救っていましたが、設定が東京で働く大人の男性になったところで人物像は変化していきそうです。

ドラマでは、りんの父親・一ノ瀬信右衛門(北村一輝)は、栃木県那須地域にあった小藩の元御家老。母親の一ノ瀬美津(水野美紀)は元藩主の一族。りんは「元御家老のお嬢様」です。

虎太郎は、元足軽の竹内家の長男。虎太郎の父親は、帰農した信右衛門を「一ノ瀬様」と呼び敬っていました。虎太郎も身分差があることは意識していたでしょう。

りんの実在のモデル・大関和は、安政5年(1858)下野国の黒羽藩(栃木県太田原市)国家老、大関弾右衛門と妻・哲の間に生まれました。大関家は小藩としては代々200石の知行を与えられた上士にランクされる家柄でした。

黒羽藩には、足軽として藩や主人、御家老を支えてきた人々やその息子たちもいたでしょう。同じ村で暮らしている男児らにとって、和は「元御家老のお嬢様」として仰ぎ見る存在だったかと思います。

幼馴染時代の虎太郎は、明治維新後の急激に改革が進む中でも、「家柄で身分差がある」ことを体感して育ったこの頃の男児たちを集約したキャラクターなのかも……と思いました。

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