朝ドラ「風、薫る」赤痢の村で刃物を向けられても…りんのモデル・大関和が命を救った防疫の実話 (4/8ページ)
けれども、和は「医療が信用されるようになればそんなことも起こらなくなる」といい、果敢に「避病院の改善」に乗り出したのでした。
感染した患者を大八車に乗せて避病院に運ぶ、りんと黒川医師。(NHK「風、薫る」公式サイト)
ナイチンゲールが行った野戦病院改善の方法を行う村の男たちの激しい抵抗に遭いつつも、和は、臆することなく女性たちには「病人のために大量の粥を作ること」男性たちには「外に衛生的な厠作り」を指示しました。
原案伝記小説によると、避病院に厠がなく患者が外で所構わず用を足してしまうために排泄物が放置されることが問題だと考えたそうです。
さらに、床を掃除して石炭酸で消毒。患者自身の身体も清潔にして、重病者と軽傷者に分け、定期的にお粥を与え、患者にも看病する側にも手洗いを徹底させました。
和たちが行ったこの防疫方法は、クリミア戦争の野戦病院でナイチンゲールが行った行動と同じでした。
同女が派遣されたトルコの陸軍病院も非常に粗悪な構造で、不衛生・換気なし・患者は衣類を着たきりほか、かなり劣悪な環境だったそうです。
ナイチンゲールは環境の改善や清潔に努め、必要な物資は自腹で購入し、患者の兵士たちの身体と心の両面からケアしたのでした。