『豊臣兄弟!』後半の鍵を握る「浅井三姉妹」茶々・初・江——秀吉に翻弄された波乱の生涯 (7/12ページ)
これには当然ですが、初姫の父・徳川秀忠の怒りを買い、忠高は初姫の葬儀への臨席を許されませんでした。
寛永10年(1633)、初は浅井三姉妹のなかでは一番長生きし、64歳で永眠しました。
冷静で穏やか、愛情深い初
さまざまなエピソードがたくさん存在する姉・茶々や妹・江と比較すると、初に関する資料や記録も少ないようです。
伝わる話を総合すると……
・一番冷静で穏やかな調整役
・実子はないのに親戚の子女を積極的に養子にした愛情深さ
・遺言状で弟・浅井井頼を気にかける記述が残っていたり、大坂の陣では姉の説得に尽力したりなど家族思い
などの人物が浮かび上がります。
嫁ぎ先の京極家の繁栄を成しえたと言っても過言ではありません。
夫が侍女を妊娠させ、それを隠すために家臣・磯野信隆に預けたという話もあります。『磯野家由緒書』には「嫉妬に狂った初が子の殺害を企んだ」と記されているそうですが、根拠は不明です。
その逆に、侍女たちから人望があり非常に優しい女性で、初が亡くなったとき、侍女数人が一斉に剃髪して尼になったという逸話もあります。