【豊臣兄弟!】武器を“筆”に持ち替え戦に挑む!「プロジェクトX」ばり胸熱展開の第38話を史実と共に考察 (6/11ページ)
「えいとくふで」を成功に導いた筆ヤクの毛
実際、伝統ある奈良筆は「練り混ぜ」という技法が特徴で、羊(ヤギ)、馬、鹿、タヌキ、イタチほか十数種類の獣毛を性質に応じて組み合わせて作ります。
ドラマ内でも、家臣たちが駆け回って様々な種類の「毛」を集めていました。
けれども、筆が完成し長い紙に試し書きをするも、途中で墨はかすれてしまいます。何度も何度も作り直すも、永徳の望む筆にはならず。
もはやこれまで……という空気漂う中、皆に差し入れを届けに来た慶と末。
慶は、落ち込む才蔵に「手習所で才蔵の筆を使った子供たちの書」をみせます。
「ふでの心地よし」の書に思わず笑みを浮かべる才蔵。職人としては実に嬉しい言葉でしょう。
そして突破口となったのが、秀長の娘・末がポシェットの横にぶら下げている「毛」の飾りものでした。
天竺由来の「ヤク」の毛で作った飾りでした。「これじゃ!」と叫ぶ才蔵。
「頼む、それを譲ってくれ」というようなチーム秀長の“圧“に負け、末は飾りを差し出しました。
ヤクの毛を使用した筆は、たっぷりと墨を吸い、試し書きでは最後までかすれることなく黒々とした太い線を書き切ることに成功。
才蔵の「やった!」という声が聞こえるような、最後の筆捌きがよかったですね。