【豊臣兄弟!】武器を“筆”に持ち替え戦に挑む!「プロジェクトX」ばり胸熱展開の第38話を史実と共に考察 (7/11ページ)
(NHK「豊臣兄弟!」公式サイトより)
家康や信玄が格を誇り愛用した「ヤク」の毛「白熊」と呼ばれる白いヤク毛は、チベット・ヒマラヤ地方産で、南蛮貿易や中国経由で輸入されました。入手自体が難しく、当時の日本では極めて高価な舶来品で、主な用途は以下の通り。
・武将の兜の飾り(「唐の頭」「白熊毛」「熊毛」などと呼ばれ武田信玄の諏訪法性兜、徳川家康の愛用品などが有名。)
・槍や旗の飾り、陣羽織の一部装飾。
戦国期は、ほぼ武士階級のステータスシンボルだったと伝わります。
たとえば、「家康に過ぎたるものが二つあり 唐の頭に本多平八」という本多忠勝の武功を称える狂歌の「唐の頭」は「ヤクの毛で作られた兜」のことです。
井伊美術館では、「唐の頭(彦根伊池家伝来)」の展示物が。
唐の頭というのは、南アジアに生息するヤクの尾の毛です。いわゆる南蛮渡来の珍品で、当時大変高価なものでした。その頃、まだ三河の一大名にすぎなかった家康が贅沢にすぎるこの珍品を兜の装飾品に使わせていたこと……(中略)その頃家康の軍中七人の将が唐の頭を兜になびかせていたとのことです。(井伊美術館)
また、下諏訪町立諏訪湖博物館に伝わる兜。武田信玄の『諏訪法性兜』の白い長い毛は現代の材質鑑定で「ヤクの尾毛」とされているそう。
史実では、ヤクの毛は武将の格を誇る兜に使用した素材として有名ですが、ドラマでは若い娘のお守り兼おしゃれアイテムになり、それが狩野永徳の筆になるというストーリー。
困難に遭遇しても意外と身近なところに助けがある……そんなことを思わされました。