暇だからタイの男子大学生と束の間デートしてみた (5/9ページ)
「ガールフレンドはいるの?」と聞く私に「いないよ」とはにかむ姿がまたカワイイ。
30分以上は歩いただろうか。やっとホテルに辿り着いた。
「住所を見た時、とても遠かったから、キミが『歩く』と言ったときはさすがに驚いたよ」
『遠いと分かっていて、私にここまで付き合ってくれたなんて・・・・・・』
どうしよう、離れたくない。その時、彼がおもむろに携帯電話を取り出した。
「ねえ、LINEやってる?」
「LINE教えてよ。困った時はいつでも僕に連絡して。“いつでも”だからね」
私はこの時ほどLINEという名のメッセージアプリケーションに感謝したことはない。
初めて会った外国の男の子とも簡単に繋がることができる。文明がアクロス・ザ・ユニバースしてくれたおかげで鎖国状態の私の浦賀も御開帳となった。
「道案内してくれてありがとう~」というメッセージを入れる。テンションが上がり過ぎて思わずバカボンのスタンプを送ってしまい、少し後悔する。