一聴の価値あり。音響が素晴らしい映画10選 (4/10ページ)
■『ストーカー』(1979)

SFのジャンルでありながら、SFらしさはほぼ皆無
アンドレイ・タルコフスキー監督のアートフィルム『ストーカー』は、「ゾーン」と呼ばれる人間の欲望をあらわにする場所に案内する「ストーカー」と、その場所に行きたいという依頼人のふたりを通して、人間の本性や欲望、信仰等を描いた作品です。(現在一般的に使われているストーカーとは言葉の意味が異なります)
タルコフスキー監督は、多様な技術を使って音の発生源を画面上に登場させることなく、純粋に音だけで何が迫って来ているのか、何が起こっているのかを印象主義的に、潜在意識的に、芸術的に表現。
音は映像から切り離されており、発生する不調な音はどこからともなく聞こえてくる事もあるのです。本作において、音は音楽のように雰囲気を生み出す重要な要素で、芸術なのです。
■抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1957)

視聴者にも脱獄犯の緊張感や緊迫感を疑似体験させる
ドイツ軍占領下のリヨンにて、ドイツ軍に捕らえられ独房で死刑判決を待つレジスタンス派のフォンテーヌ中尉の脱獄を描いたロバート・ブレッソン監督の『抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-』では、音はビジュアルよりも意味があるものとして扱われています。