一聴の価値あり。音響が素晴らしい映画10選 (6/10ページ)

Kotaku

ジョージ・クルーニーにせよサンドラ・ブロックにせよ、触れていなければ何がぶつかり合っていようとも音を発生させていないのです。

音響の素晴らしい映画の定義のひとつに、静けさの使い方が挙げられます。『ゼロ・グラビティ』では、冒頭13分の長回しで撮られた宇宙ゴミの息を飲む迫力の衝突シーンの後で、ブロックの緊張によって荒くなった呼吸に焦点が当てられていることで、視聴者に宇宙を体験させるという本作のコンセプトを貫くことに成功しています。

触れることで伝えるという以外にも、フリーマントルとチームは音を作る必要がありました。彼らはパリ郊外のスタジオで、複数のギターを水中に沈め、弦を様々なアイテムで擦って音を発生させ、水中録音機で録音したのでした。

ここで録音された音の幾つかは、サンドラ・ブロックがパラシュートを掴むシーンで使用されています。一般的ではない音の取り方、そしてアプローチが本作を成功させる鍵となったと言えるでしょう。



『スター・ウォーズ』(1977)

依頼を受けたバートは外に出て、フリーウェイ下のパイプを通して車の走る音を拾うことから始めた


『スター・ウォーズ』の音響を作ったのは、現代の映画音響のパイオニアの一人と言われるサウンドディレクターのベン・バート。彼は録音して編集、それを合わせてそれまでなかったユニークな音を作り上げていったのです。

当時、南カリフォルニア大学の大学院生だった彼は、「いきなりシンセサイザーで音を作るのではなく、外に行って日常のリアルな音を拾うことから始めてくれ」というジョージ・ルーカスの注文を受け、ミキサー等が置かれている自分のアパートから音作りを始めたのでした。

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