一聴の価値あり。音響が素晴らしい映画10選 (9/10ページ)

Kotaku


『カンバセーション...盗聴...』 (1974)

コッポラが『ゴッドファーザー』で有名になるより前に構想された作品


サウンドデザイナーのウォルター・マーチは『ゴッドファーザー2』や『地獄の黙示録』といったフランシス・フォード・コッポラ監督の作品で知られていますが、中でも作品に大きく貢献したのが『カンバセーション...盗聴...』です。

本作は、盗聴、盗聴したものを注意深く聞くこと、編集、オーディオがメインの作品です。

盗聴のエキスパートであるハリーが広場で密会する男女の会話を盗聴し、その会話に不信なものを感じた為にその内容を繰り替えして聞き、ついに男性が「殺されるかもしれない」と口にしていることを判明させる...というのが大まかな流れで、視聴者はハリー同様、冒頭で録音されたテープをしつこいくらいに何度も聞くことになります。

そのため、本作ではテープが拾った些細な音すらストーリーを引っ張っていく小さな鍵になっていくのです。これほどまでに視聴者に「聴かせる」ことを強いる映画も珍しいのではないでしょうか。

興行成績的には成功とは言い難い作品ですが、フランシス・フォード・コッポラ監督が脚本を書いたオリジナルであり「キャリアの中でもっとも好きな映画」と話す『カンバセーション...盗聴...』は、批評家からの評判も良く、優れたサスペンス映画であると言われています。

また、ウォルター・マーチが編集に携わり、エンディングに関して助言して今の形になったとされており、彼をこの映画の「共同制作者」と呼ぶ映画評論家も。

音響の素晴らしさというだけでなく、サウンドデザイナーが大活躍したという点でも堂々の1位を飾る映画と言えるでしょう。

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