やっと科学が追いついた。科学が解明しつつある10のミステリー (7/10ページ)
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これはすごい

出典: karapaia
海底波、いわば内部波は、海の下にあるため見えない。じわじわと海面に上がって来るため、衛星以外は見つけることが難しい。最大の海底波は、台湾とフィリピンの間のルソン海峡に現れる。高さ170メートル、秒速わずか数センチという速度で移動しているという。
こうした海底波がどのように生まれるのか、理解しておく必要がある。地球の気候変動の重要な一因になるかもしれないからだ。海底波は、比較的塩分が少なく温かい海の上のほうの水と、塩分が多く冷たい底のほうの水が混ざっていて、海洋全体の塩分、熱、養分の大きな流れを動かしている。熱は海の上のほうから下のほうへ移動するのが基本だ。
ルソン海峡の巨大な海底波がどのように発生するのかは、長年の謎だった。目には見えないが、機器の開発によって海底波とまわりの海水との密度の違いがわかるようになった。科学者たちは15メートルの波浪水槽を使って、底のほうの冷たい水を海底に見立てたふたつの嶺の上を押し上げることで海底波を生み出す実験をしてみた。
ルソン海峡の巨大な海底波は、それほど高くない海嶺の間隔によって生じるようだ。気候モデルにおいて、これはパズルの重要なミッシングピースだ。現在、地球の気候モデルでは、こうしたプロセスをとらえることはできないが、もしこうした海底波のしくみを説明しなければ、答えは違ってくるだろうという。