楽しいけれど面倒なSNSとのつき合い方:高橋暁子×米田智彦 対談 (3/10ページ)
あと、合コンで、みんな事前に参加者をSNSで調べてくるから、相手が期待する自分のキャラを破れなくて素の自分を出せずに困るという話を聞いたことがあります。そんなの破ればいいと思うんですけどね(笑)
高橋:色んな場面で煩わしさがあるからネット上にある自分の過去の記録を消したいと思っている人はたくさんいますね。 炎上してまとめページを作られて困っている人がいますが、世界的にもカリフォルニア州でSNSの削除ボタンをつけさせる「消しゴム法」ができたりとか、 Googleの検索結果から過去を消す「忘れられる権利」などの流れがあります。
米田:僕も昔のツイートとか見られたくないもん(笑)。 だって10年前と今じゃ自分のリテラシーや立場、社会的な状況も全然違うじゃないですか。5年前はTwitterなんてよく分からないまま使っていたのを、今になって「ライフハッカーの編集長(※2014年3月就任)が過去にこんなことを言っていた」とか掘り起こされても、それは確かに事実だけど、そんなことをいちいちやられたらたまらない。
それに、たまたま誰かと一緒に写った写真を、「元恋人です。この人に捨てられました」とか言われてネットに上げられる可能性だっていくらでもあるわけじゃないですか。
高橋:ネットでのねつ造は怖いですね。女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人と言われてネットで叩かれ続けたスマイリーキクチさんの話なんかは事件当時にネットが無かったことの影響が大きかったと思います。もしあったら、ほぼ100%真犯人の顔写真やプロフィール、家族の情報までネットで出回っていたはずですから。
事件が残虐なのに犯人が未成年で顔が見えないと「犯人はどんなヤツなんだろう」と想像ばかりがふくらむし、出所した犯人がもしかすると隣にいる人かもしれないという怖さから、どうにか突き止めて「目に見える悪」にしたかったという集団心理が働いたのだと思います。