絶対に見たほうがいい(?)残念な映画10選 (7/10ページ)
■『マレフィセント』

ディズニーのラブ・アンド・ピース伝統を壮大にディスった鬱映画にした方が良かった?
ここで「興行成績的に成功した上に愛されている、しかし駄作」をご紹介。
この映画が成功したのには、次の2つの要素があります。まずは、主役アンジェリーナ・ジョリーの人を惹きつける、輝くような演技。そして、この映画が彼女のキャラクターに明確な一貫した線と感情の弧を与えているからです。
では、『マレフィセント』が何故駄作なのか? というポイントに触れていきます。本作では、最初の時点でマレフィセントの「ヴィランとしての魅力」を半減させてしまっています。彼女が何故赤子に呪いをかけるほど追いつめられたのか? という裏話を披露しますが、そこには矛盾が多く、かつての純粋で明るい妖精だったころと、元恋人からの裏切りを経験した後で芽生えた暗い心との間に生まれた躊躇いが見られます。
そしてストーリーラインが中途半端なため、「ディズニーが誇るヴィランの話」という素晴らしい要素を殺していまっています。観客も「実はヴィランにも同情するべき点があった」なんて展開を望んで劇場に足を運んだわけではないはずです。
アンジェリーナ・ジョリー以外の出演者、特にステファン王子を演じたシャールト・コプリーに至っては、どんな映画を作りたいと思っているか? を理解していない様子。しかし、不思議なことに、アンジェリーナ・ジョリーという女優のおかげで、全てがまとまって見えるのです。