数十年後の未来で、同性カップルに「レズビアンって何?」って質問されるのが夢【LGBTの今を知りたい Vol.2~牧村朝子INTERVIEW~】 (2/7ページ)
それがきっかけで、「女の子を好きになることは悪いことだから直さないといけないんだ」という意識が芽生え、それから12年間にわたって直そうと努力し続けたんです。
――具体的にはどんなことをしたんですか?
男の人にとってのいい女になるために必要なことですね。モテるメイクしなきゃいけない、料理教室に通って花嫁修業しなきゃいけない......って風に、「やらなきゃいけない」という思い込みにとらわれて、やりたいことをやっていない期間がずっと続いていたんです。でも、12年間それを積み重ねた結果、「やらなきゃいけない」ことしかやってこなかったことに気付き、「やりたいこと」をやろうと思い立ったんです。それで、やっぱり自分は女の子が好きなんじゃないかなと思って、初めてレズビアンバーに行ってみたのが22歳のときです。
――初めてのレズビアンバーはどうでした?
衝撃的でした。言い方が悪いんですけど、初めは動物園に行くような気持ちで行ったんですよ。レズビアンっていう生き物がいて、彼女たちは革ジャンを着て谷間を強調した格好をしていて、ひょっとしたら緊縛姿で天井から吊り下げられてる人もいるかもしれないみたいなイメージを持ってました。でも行ってみたら全然そんなことはなかった。そこで出会ったのは、「これまで同じ電車に乗ってたことがあったとしても、絶対にレズビアンだとは気付かなかったろうな」っていう見た目の人たちでした。知らないうちに、女の子のことを好きな女の子にたくさん出会ってきてたんだろうなって思いました。
――そこで出会った女性からも衝撃を受けましたか?
そうですね。一番衝撃的だったのは、母子家庭で育った同い年の女の子がいたんですけど、その子が、同性愛者であることをお母さんに対してオープンにしてたことです。彼女を家に連れてったり、テレビに好きなアイドルが出たら「◯◯ちゃんまじかわいい~」ってこぼしたりするって話を聞いて、「そういうことしていいんだ!」って気付かされました。人が人を好きになる、ただそれだけのことだったんだ! って。