日本人は昔から知っていた 水が持つ「6つの性格」とは? (3/4ページ)

新刊JP

逆に、節目節目でいろいろな方にいいアドバイスをいただき、そのアドバイスに導かれるようにして今に至っていることを痛感しまいた。

――そのような出会いも含め、様々な環境変化によって、ご自身の水への興味の持ち方も変わっていったのでしょうか?

橋本:最初は水の色に興味を持ちました。「なぜ、こんな色をしているのだろう?」って。その後、大学進学にともなって、地元の群馬県から上京した際に、「水道水の味は、場所によってこんなにも変わるものなんだ」と気づいたことがきっかけで、水の味にも興味を持ちました。
さらにいえば、中学1年生のときに出会った写真集を見て一目ぼれした、カナダの「レイク・ルイーズ」に20代なかばで行ってからは、水の音にも興味が湧くようになりましたね。現地ではカワセミが水浴びをするときやビーバーがダムをつくるときに立てる音などが聞こえてきたものですから。

――先ほど「節目節目でいろいろな人にアドバイスをもらった」とおっしゃっていましたが、たとえばどのようなアドバイスをもらったのでしょうか?

橋本:ジャーナリストとして初めての単行本を出したときに、大叔父から「おまえの本には、H2Oのことしか書いていない。おいしさや体によいことについての科学的な説明はされているが、かんじんの人間と水についての哲学がまるでない」といわれました。
この大叔父は、わたしが小学校3年生のときに、栃木県の足尾に連れていってくれた人です。当時、水の色に興味を持っていたわたしは、足尾銅山の水の色が透明であることに疑問を持ち大叔父に質問しました。すると「知らん。自分で調べろ」とだけいって、わたしのことを突き放したのです。でも結果的にはそれがよかったんですね。自分で調べるうちに、水についていろいろとおもしろいことがわかってきました。この経験は、いまの仕事の原点といえます。
単行本を出版したときの話にもどると「哲学がない」といわれたことで、自分の仕事のスタイルに疑問を持たざるをえませんでしたね。それまでは「どこそこの水がおいしい」といった興味本位のテーマばかりを追いかけていましたが「本当にそれでいいのだろうか?」と立ち止まるきっかけになりました。

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