阿佐田哲也、渥美清こそホンモノの不良! ドン底から昇りつめた昭和の超大物たち (1/6ページ)

日刊大衆

阿佐田哲也、渥美清こそホンモノの不良! ドン底から昇りつめた昭和の超大物たち

昭和の時代には芸能界や政界、はては文壇まで、「元ヤン」どころではない「ホンモノの不良」が存在していた。 先日、70~80年代の「伝説のワル」たちの武勇伝やおもしろエピソード、また現在の姿などもふくめて徹底取材し一挙出ししたムック「有名人101人のタブーなヤンキー 女ツッパリ マル秘伝説」(双葉社)が発売となった。 今回はその中に掲載されている特集記事「ドン底から昇りつめた大物たち」をお届けする。

極端なほどに私生活を見せなかった国民的スター


平成の世になってすでに四半世紀。ヤンキー絶滅が叫ばれてひさしい時代だが、芸能界やスポーツ界、政界を見渡すと、まだ驚くほど元ヤンキー出身者が活躍していることがわかる。

2000人を擁する暴走族・ブラックエンペラー元総長から人気俳優となった宇梶剛士、ヤンキーの聖地・大阪は羽曳野出身、球界の問題児からメジャーリーグで活躍する日本のエースとなったダルビッシュ有、ヤンキー先生として注目され、文部科学大臣政務官までのぼりつめた義家弘介、等々……恵まれない環境で育ちながら、叩き上げて華やかな舞台で成功を収めた立身出世の物語は、いつの世も人々を惹きつけてやまないのかもしれない。

だが昭和の時代には芸能界や政界、はては文壇にまで、「元ヤン」どころではないホンモノの不良が存在していた。一度は盃をかわしながら、裏社会を飛び出して表舞台で成功をおさめた猛者たちである。たしかに当時は現代とくらべ、芸能界と暴力団との関わりのいわゆる「コンプライアンス」が緩かったとはいえるだろう。とはいえ裏稼業出身というハンデを負いながら、世間を認めさせたその破格さはやはり平成の世の比ではない。

『男はつらいよ』シリーズの「寅さん」として親しまれた渥美清。のちに国民栄誉賞を授与したこの国民的俳優が、芸能界デビュー前にあるヤクザの一家に身を寄せていたことは、あまり知られていない事実かもしれない。

東京の上野で生まれた渥美は、中学に入ると学校をドロップアウトして街にたむろすようになる。20人ほどの若者を束ねた「フーテン一家」のリーダーとして、荒くれ者が集まる上野の街を肩で風を切って歩いていたという。
「わたくし、もうこのころから学校には全然いかない。

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