植物怖いシリーズ。食べるな危険!油断するとひどい目に遭う10の猛毒植物 (2/9ページ)
なんともとらえどころがないが、このウルシ科のツタ植物の葉は必ず3枚ひとまとめ(三出複葉)になっている。だから3枚ひとまとめの葉を見たら、そこから立ち去ろう。
だが万が一、その樹液が肌に触れてしまったら、すぐに洗い流すことだ。そこに含まれるウルシオールでひどいかぶれに苦しむことだろう。
この化合物は、7gもあれば地球上の全員をかぶれさせることができる強力なもので、山火事などでは、その煙に触れただけでかぶれることもある。
・2. シロバナヨウシュチョウセンアサガオ(Datura stramonium)
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世界の温帯から熱帯に自生するナス科の一年草で、薄緑の茎から紫色の茎を伸ばし、濃緑の葉を広げる。
白からスミレ色の大きく目を引く花からはレモンにも似た香りがするが、他の部分からは悪臭がする。
どの部分にも毒が含まれており、過剰に摂取すると幻覚や精神錯乱といった症状のほか、頻脈や異常高熱を引き起こし、死亡することもある。
英名をジムソン・ウィードという。ジムソンとはジェームズタウンが訛ったものなのだが、こんなエピソードがある。
1676年、イギリスが北アメリカで最初に作った植民地ジェームズタウンで反乱が起きた。
これを「ベイコンの反乱」というが、この反乱の鎮圧に派遣された英兵たちは、チョウセンアサガオのせいで骨抜きになってしまったという。
彼らは11日間幻覚を見続け、猿のように笑っていたそうだ。