日本の3大加熱式たばこといえば、アイコス、グロー、プルーム・テック。中でも現在の加熱式たばこブームの火付け役となったアイコスが、2018年11月についにフルモデルチェンジを行なった。しかも2機種同時に。すでに紙巻きたばこ比率は前年同月比で3割減と発表された(日本たばこ協会調べ)こともあり、次世代タバコ製品へ大勢は移行しようとしている。そこで改めて次世代たばこの現状をまとめてみた。選択肢は主に5つ。アイコス3/グロー/プルーム・テックの加熱式タバコに、ノンニコチンのVAPE、自家製加熱式タバコ的な存在のヴェポライザーである。
■なぜ今、加熱式たばこがもてはやされ、紙巻きたばこが駆逐されようとしているのか
近年、紙巻きたばこはかなり吸いづらい世の中になってしまった。国土面積の狭い日本では、都市圏などでは煙を出す行為自体がもう難しいと喫煙者の記者は実感せざるを得ない。集合住宅でのベランダほたる族も上下左右の住民から苦情が来るし、駅周辺の喫煙所、コンビニエンスストア店頭の灰皿が次々と撤去されていくこの流れは、もう止めることはできないんだろうなと思う。
実際、人々の煙に対する感性は鋭い。火=危険という自然の本能に根ざすのかもしれないが、何かが燃えているとすかさず反応してしまうのが人間だ。実際に火を弄ぶ喫煙は、危険といえば危険ではある。