「ドット絵」……主にコンピューター上における画像の表現方法・作成方法のひとつ。限られた制限の中で1ピクセルずつドットを配置して構成される。
グラフィックシーンでは3Dが全盛となっている昨今、ある意味で懐古的な表現である「ドット絵」を使って自主作品や商業作品を制作する気鋭のクリエイター2人がいる。
フライヤーから舞台美術まで、演劇集団・範宙遊泳のアートディレクションをつとめ、美術集団・カオス*ラウンジがおこなった「キャラクラッシュ!」展ではゲーム作品「たいないめぐり」を発表。ドット絵を自らの表現のツールとして利用してきたイラストレーター/アートディレクターのたかくらかずきさん。
もう一人は、チップチューンアーティスト・TORIENAさんの楽曲「PULSE FIGHTER」のMVや、お手軽にドット絵が打てる「PixelTweet」などのスマホ向けアプリを手がけるVJ/デザイナー/プログラマーのm7kenji(ケンジ)さんだ。
共に映像作家・大月壮さんの元でドットを使った映像作品に文字通り打ち込んだ経緯を持つ個性的なドッターの2人に聞いた、「なぜ今ドットを打つのか?」──ドット愛に溢れる特別対談を掲載!
(取材・構成/コダック川口)
画材の最小単位は「粒子」 デジタルに置き換えると「ドット」
──ドット絵で作品をつくるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
たかくら 最終的には、ゲームが好きだったから、だと思うんですけど(笑)。僕は大学で映画専攻だったんだけど、一人でできることがしたくて絵を描きはじめたんです。その時は、『マリオペイント』の感覚を引きずってました。
想像の余地を残すドット絵表現の可能性 たかくらかずき×m7kenji対談
2015.05.29 19:30
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