想像の余地を残すドット絵表現の可能性 たかくらかずき×m7kenji対談 (2/15ページ)
子供の頃から、コナミの「Picno」っていうペンタブとパッドが付いてるお絵描き専用ハードを買ってもらってテレビで絵を描いてたから、昔から「なんで紙だとワンクリックで全面が塗れないんだろう?」っていう感覚がずっとある(笑)。
僕が人生で初めてやらせてもらった個展が原宿ラフォーレのギャラリー「H.P.FRANCE Wall」で、ビギナーズラック的に外国人観光客にウケたんです。その頃は日本画とデジタルを組み合わせたものをやっていて。それで調子に乗って、「これから絵でやっていこう」と(笑)。
絵をちゃんと勉強して、「美術」とか言ってれば食っていけるんだ〜みたいな甘い考えで、そのまま大学院に進んで。日本画を専攻して学び始めた頃に、日本画の先生と話していたら、日本画の画材(岩絵の具)って砂でできているんですけど、最小単位は「粒子」で、それをデジタルに置き換えると「ドット」だという話になって、そこからドットにのめり込んでいきました。
m7kenji 僕は中学生の頃からクリエイティブ系に携わった仕事をしたいと思っていたんですが、デザイン科に落ちて、イラストにも挫折したんです。ちょうどその頃に、携帯電話を持ちはじめて、かっこいい待ち受け画像を自分でつくりたいと思ったんです。
それで写真からグラフィックを制作して、それと同時に携帯の待受サイトをはじめ、サイトの見出しなどのパーツに使うドット絵のGIFアニメをつくりはじめたのがきっかけだと思います。
当時、携帯電話の解像度は120x160px位の小さいサイズだったので、表現としてドット絵を選択したのは自然な流れだったと思います。
「最初の1ドット」
──作品制作の手法として意識的にドットを使おうと思って打った「最初の1ドット」を覚えていますか?
m7kenji 僕は携帯の送信メール用のGIFアニメが一番最初につくったものかなと思います。