想像の余地を残すドット絵表現の可能性 たかくらかずき×m7kenji対談 (9/15ページ)
──m7kenjiさんは、例えばTORIENAさんのチップチューンだったり、8bit的な昔ながらのドットと共存してるように見えます。Twitterでも「#ドット絵を流してドット絵民を増やそう」というハッシュタグがあったりしますが、つくり手としてはどう感じますか?
たかくら TORIENAさんとかは8bit世代じゃないよね?
m7kenji うん、世代じゃない。
たかくら だから、若い人にとってはそれが逆に新しいみたいな? gigandectさんとかも若いもん。
m7kenji 実際ゲームボーイとか触ってない子でも、そのデザインが好きだったりとか。
たかくら デジタルの最小単位に惹かれるみたいなところがあるのかな。突き詰めて言えばすべての画像がドット絵じゃないですか? 今は、特にブームになってるかもしれないけど、ドットという表現自体なくなることもないだろうし。
m7kenji リアル世代は、ドット絵をファッション的に、クールなものだとそこまで思ってないんじゃないかな。あくまでゲームを通しての経験が先にあって、それをリバイバルをする感覚があるような気がします。
若い世代にとっては、世の中が現実的なものに溢れてる時代じゃないですか? イラストも絵も昔と比べてすごい上手い人が増えたし、ゲームも3Dだったりするし。
四角いマスの集まりで絵をつくるドット絵独特のデフォルメが若い人たちにとっては新鮮なのかな。
たかくら そうかも。だから、まだ余地があるじゃんって話になる。ゲームに付随する懐古主義的なドット絵じゃなくて、「マスを埋める」という表現方法として。
自分でつくるってやっぱり楽しい
──ある種、懐古的表現であるドット絵を今、制作される上で意識されている点はありますか? また、現代ならではのドット絵として、どのような創意工夫をされていますか?
たかくら 僕はパーツとしてドット絵を使うみたいなことを引き続きやっていきたい。