想像の余地を残すドット絵表現の可能性 たかくらかずき×m7kenji対談 (6/15ページ)
m7kenji 元になるものを見てドットにしていくっていう工程が、PCだけじゃなくて日常生活でも続いてる感覚です。例えば駅のホームに帽子かぶってる人がいたら、ピクセル数に制約があるので、とりあえず帽子をうしろに逃がす……とかいう風に。
──動画になるとより大変そうですがMV制作は、どれくらいかかったんですか?
m7kenji 「通勤ソングに栄光を」は、3ヶ月ぐらいで、TORIENAさんの「PULSE FIGHTER」の方は、なんだかんだ7ヶ月ぐらいかかりました……自分で設定したハードルを飛び越えるのが大変でした。
「背景」と「主人公の動き」
m7kenji 僕はイラストレーターとしてのたかくらくんの才能に嫉妬してます(笑)。まずイメージがあって、それを表現する手段としてドット絵を使ってる感じが、ものすごく自由なんですよ。木の形1つ出すにしてもボキャブラリーがすごくて。「ときシャワ」の時の、独特の色彩感とかサイバーな感じを見たとき、これは僕には出せないって思った。
僕のドット絵は「記号化」だと思うんです。ピクトグラムみたいなイメージで、見た人に解釈とか、想像してもらう感じ。
たかくら 「ときシャワ」は、大月さんからも昔のパソコン・PC-8800シリーズをベースにしようって言われて、漫画のトーンのように色を交互に配置する「網点」も使ってたんだけど、PC-8800シリーズを忠実再現すると高解像度なかわりに色数が8色しかないから、結果的には好きな色でやらせてもらいました。
m7kenji たかくらくんは大月さんから「イルカの大砲」というリクエストをもらってもポンとイラストが出てくるんですよ。