映画『女の子よ死体と踊れ』朝倉加葉子監督にインタビュー (2/10ページ)
役名があって、学生の役をやってもらうとか別の役になってもらうということをしても、あんまり彼女たちの魅力は伝わらない気がしたんですよね。
――ゆるめるモ! のメンバー一人一人のキャラクターで脚本を転がしていった部分もあるのでしょうか? 彼女たちの一番の魅力はなんだと感じましたか?
朝倉:先に転がりそうな土台を組んで、さらに彼女たちだったらこういうことができるだろうというものを乗せていきました。
いつ会っても、ゆるめるモ! のみんなはちゃんと自分の人生を生きている人たちなんだなと感じますね。やっぱり人間的な中身がそれぞれ非常にある人たちだし、「私たち、ゆるめるモ! ですから」とか「私たちアイドルですから」とか色んな自称の仕方はあると思うんですけど、全然そこに逃げていないですよね。
地に足も付いているし、楽しいライブも、他の人たちと同じように日常的につまらないこともある中で、いつも逃げていないと凄く思います。
『逃げろ!!』という曲があったり、ライブでは「みんなのハートをゆるめにきました!」という定型文があったりするんですけど、本人たちはわかりやすい癒し系って感じでもないですよね(笑)。嘘をついてない。だから、リアリティがあるのが彼女たちの魅力だと思います。
――監督が女性だからこそ撮れた彼女たちの魅力があるのではないかと思うのですが、「ここを見てほしい」というポイントはどこでしょうか?
朝倉:女性の監督だから撮れるもの、というのが存在するのかは私にはわかりません。ただ、今ふと思ったのは、『女の子よ死体と踊れ』には恋愛要素が一切ないんです。
誰もが異性を好きになったり、お付き合いしたりといったことが人生ではあるわけですけど、本当に人と付き合えるのって自分の問題にある程度の決着が見え始めてからで、そこで初めて他人を受け入れられる姿勢ができると思うんです。