映画『女の子よ死体と踊れ』朝倉加葉子監督にインタビュー (7/10ページ)
でもだんだん撮影が進むに連れて、その1日をどう表現するかを考えた時に、なんとなく普段の彼女たちということではなく、もう一段上げてしまってというか、楽しい1日を自分たちも楽しんでいるけど、それを見ている彼女たちも同時にいる、といった感じにしたくなったんです。
死んでしまったあのちゃんの方の世界に近づいていっていることでもあるのかもしれないし、生きているみんなにあのちゃんが近づいていっていることでもあるのかもしれない。でも、そういう楽しい時間を上手く作りたいと思いました。それで踊りを押し出しつつ、戯れている姿も入れるというバランスにしています。
ちゃんとした理屈がついているわけではないので、「なんで踊ってるんだろ?」というシーンではあります。でも現実感がないからこそ美しい、というような要素があってもいいのかなと思ったんですね。失敗したらどうしよう? と本当にドキドキしながらやってみて、ああいうシーンになりました。
――本作は映画として、ホラー以外の選択肢はあったのでしょうか?
朝倉:一番最初から「ホラー映画で」と言われていました。アイドルが出演するホラーというのは昔からありますし、それをゆるめるモ! でやろうとはなっていましたね。ただ、ホラー度合いに関しては応相談でした。
私もあまりキツイもの、女の子がめちゃくちゃひどい目に遭って泣きじゃくるといった映画にはしたくなかったですし、女の子が6人もいるので、青春部分を押し出していった方が面白いなと思って提案したら、全然その方向で良いとのことだったので、一番最初の企画の段階からはホラー要素はじょじょに減っていったと思います。
――元々アイドルになじみはあったのでしょうか? アイドル映画で好きな作品はなんでしょうか?
朝倉:なじみはそんなにないですね。