いっそすがすがしい史上最低のゾンビ映画10選 (2/11ページ)
ゾンビの襲撃から逃げ延びた女性が、兵士とともに潜水艦でゾンビが生息する島へ再び足を踏み入れることになるのですが、主役の女性に華がない、兵士はツッコミどころ満載なおマヌケぞろい、伏線はメチャクチャ、そして設定もコロコロ変わります。さらに、ラスボスはガラスに入った脳みそというヒドさ。
気楽に見られる映画が流行っている中、ストーリーについていくだけで疲労しかねない凄い作品となっています。ここまでやれるのはマッティ監督だからこそ。
マッティ作品を見たことがない人は「なんだこのクソ映画! 素人の作品か!」と言いたくなるかもしれませんが、ど素人が作ったらここまで芸術的に破綻しません。これは天性のセンスをもったB級映画監督にしか作れない映画なのです。
■『ハウス・オブ・ザ・デッド』(2003年)
大ヒットアーケードゲーム『ハウス・オブ・ザ・デッド』(『HOD』)が原作のウーヴェ・ボル監督作品。孤島で開催されるレイブパーティに参加しようと島を訪れた若者達をゾンビの群れが次々と襲う、ありきたりなお話です。
ゲームを題材にしているためか、『HOD』からのカットが時折挿入されて気が散るだけでなく、有名映画のパクリ要素も盛り込まれています。
パクリが悪いとは言いませんが、せっかくなら上手くパクってほしいところ。