AV業界は自滅する?大規模なガサ入れをした警察の"真の目的"とは【5】 (5/5ページ)

東京ブレイキングニュース

 ただし、その場合はマネージメント・営業係から、車の運転手から、仕事に関わる様々なスタッフを、女優が自分で揃えて(雇って)いかねばならないので、最初の内は混乱もあるだろう。だが、プロダクションを廃業した人間達を上手く流用していけば、すぐに要領が掴めるはず。

 そうなった場合、AV女優とはこれまでのようにプロダクションに所属だけして、後は全部マネージャー任せという仕事ではなくなる。「カメラの前で裸になれれば誰でも出来る」という職業からは程遠いものになるので、覚悟と野心のある一部の女性しか務まらない。よってAV女優の絶対数が激減し、業界全体の発売本数が大幅に減り、潰れる制作会社が後を絶たなくなるだろう。そもそもランニングコストの掛かる"制作会社"という立場では誰もAVを作らず、監督個人に発注が落ちてくる形になるかもしれない。だが、本気で法をクリアしようと思ったらそれをやるしかないのだ。

 実は、このようなエージェント制に近い形で活動しているセックスワーカーはすでにあちこちにいる。例えば、元々はAV女優だったけれども、AVの仕事が少なくなってフリーランスになり、ストリップやSMショーなど、ショービジネスの世界へ転身した女性達だ。彼女達は個人的なツテで仕事の場所を得て、衣装から何から自前で用意して日本中を飛び回っている。また、風俗嬢の中にもこのような手法で活動している女性はいるし、AVを経由せずいきなりショービジネスの世界で働き出した女性もいる。彼女達こそが、現在の日本で最も安全で理想的な「個人事業主のセックスワーカー」だと言えるだろう。

Written by 荒井禎雄

Photo by StephaniePetraPhoto

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