かつて精神病院や収容所で行われたと言われている人体実験 (5/7ページ)
この実験で治療法が発見されることはなく、今日でもウイルス性肝炎の治療法は存在しない。・ 最悪の破片(ドイツ)
ナチスドイツは精神病患者や囚人を連鎖球菌、破傷風、壊疽に暴露させた。戦場で受ける傷を模すために、血管を切ったり、さらに悲惨なことに木の削りかすやガラスの破片などを傷口に刷り込んだりした。調べたかったのは、抗感染症薬のスルホンアミドの効果だ。・ 囚人に睾丸を移植(アメリカ)
レオ・スタンレー博士は1913~51年にかけてカリフォルニア州立サン・クエンティン刑務所の所長を務めていた。この間、囚人に対して幾つもの人体実験を行っている。だが、特に悪名高いのが睾丸移植である。
亡くなったばかりの囚人から睾丸を摘出し、それを生きている囚人のもともとあった睾丸をわざわざ摘出したうえで移植した。
それだけにとどまらない。スタンレー博士はさらに羊やヤギ、イノシシの睾丸まで移植を試みた。無論どれも失敗だ。彼は優生学の実践者で、この実験が老人を若返らせ、犯罪を抑制し、不適合者が子供を作ることを予防することに貢献すると信じていた。・ 耐えがたい苦痛(アメリカ)
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2010年、アメリカ最大の軍需企業の1つ、レイセオンが”デスレイ”なる装置をカリフォルニアの囚人に試す旨を発表した。これは目に見えない熱線を発射し、耐えがたい苦痛を与える兵器である。企業側は実験体が、刑務所側は資金が必要だったというわけだ。
ビームの出力は制御可能で、群衆コントロールの手段として利用される。最大まで出力を上げた場合、III度熱傷を引き起こし、命を奪うことすらできる。実験体として志願した空軍のある広報官は、その経験を次のように話している。
「最初の一瞬は皮膚が温まっていると感じるだけですが、どんどん熱くなり、肌に火がついたかのように感じられます。