「淑女の黒歴史手帖」 第三回 生湯葉シホの黒歴史 (5/8ページ)
—お家でケーキ食べるとかではなく、もっと外部に伝えていくと。
友達も反応してくれるし、電車の中とかでも「これ、なんですか?」って声かけられたりするので、「この人が今日、誕生日なんです」って言って、いつも持ち歩いている晴一の写真を差し出して。
—結構、やばいですね。
やばいんですよ、私。
●四頁、恋を叶える“仕込み”

—リア恋とは言え、新藤さんは芸能人です。ほかの方との恋愛でもこうした傾向があるんでしょうか。
私、根本的にストーカー気質なんですよね。大学に入って、学校の助手さんを好きになったんですが、“仕込み”に半年かけました。
—ちょっと、すみません。“仕込み”とは。
その助手さんは私がとっている授業を担当していなかったので、とりあえず、シフトを全部把握して。またFacebookとmixiは割と簡単に見つかりますよね。SNSのIDって近しい文字ならびにしている人が多いので、そこから組み合わせを何パターンか試して、ツイッターの鍵アカを特定したんです。
—……で、でも、鍵かかってたら見られないですよね?
はい。でも、そのIDで検索すると、彼と会話をしている人のリプライが読めます。それを見ていたら、彼が某お笑い芸人を好きなことがわかって。そこで、そのお笑い芸人の架空のファンアカウントを作って、フォローリクエストを送ったところ、承認してくれたんです。半年間ほどかけて、鍵アカから彼の趣味を把握したところで、「ライブチケットが一枚余っている」と、デートに誘いました。
—チケットは買ったんですか?
はい、プレミアでなかなかとれないので、友達5人くらいに協力してもらって。