「淑女の黒歴史手帖」 第三回 生湯葉シホの黒歴史 (4/8ページ)
●三頁、新藤晴一への盲目的恋心
これまでに参加したポルノグラフィティのライブチケットは全て保管してある
—当時から、ポルノのライブにも行っていたんですか?
もちろんです。中1の時に初めてライブに行ったんですが、自分の好きな人を初めて生で見たので、本当に感動して、興奮して。
—なかなかない状況ですよね。
その日の夜、コンタクトを外して、ふと「これを捨てていいのかな」って思ったんです。「今日、このレンズを通して晴一を見たんだ」って思ったら、捨ててはいけないような気がして、そこから中3の冬までそのコンタクトを捨てずに保管していました。
—ソフトレンズを?
そうです。ワンデーの。ティッシュに包み、ポルノのファンクラブグッズの箱に入れて。辛いことがあると、取り出して、そのコンタクトを眺めていました。
—本当に好きだったんですね。
リア恋なので。晴一が、ファンクラブ会報で「好きな女の子のタイプ」を訊かれて、「ベースボールキャップが似合うアクティブな感じ」みたいに答えていたことがあって。私は全然違ったので、即、地元の板橋イオンでベースボールキャップを買って一年中かぶっていました。
—ちょっとでも理想に近づきたいと。
いつか街の中で晴一とあった時に「おっ」って思ってくれると思って。冬、コートを着ていてもベースボールキャップだけはかぶっていましたね。
—やっぱり、そこまでいくと誕生日のお祝いとかもするんでしょうか。
晴一の誕生日、学校カバンにマスキングテープと写真を使って「HAPPY BIRTHDAY 晴一」と書いて、通学したことがあります。周りの人に晴一の誕生日をどうしても伝えたくて。