【召喚連載】メガテン大司教・鈴木一也の邪教の館 / 第5回「大日本帝国の終焉」について悪魔と語る (3/10ページ)

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よって日本には侵略の意図などまるでなかったのだ」

アンドラス「ドイツはフランスに対して正面軍では戦力的には劣っていたがこれは?」
大司教「ドイツには電撃作戦という新しい戦争プロトコルがあった。それにベルギーを蹂躙して手薄な沿岸を突破して行くことができた。戦力の集中投入によって、各前線での戦力比は常に有利にできたのだ。これに対して日本には侵略するために何の準備も無かった。兵員を送る輸送船さえ足りなかったのだ」
アンドラス「良いだろう! ではあの時何が起きたのカァ? まず前提として、中華民国軍が戦争を仕掛ける気満々だったということだ。奴らは対日戦争の準備を着々と整えてきた。ドイツから武器を大量に輸入し、軍事顧問まで雇い入れて、軍隊の近代化を成し遂げていたのだ」
大司教「ドイツは第一次世界大戦で日本に植民地を奪われ、その復讐に燃えていたからな。白人は中国人と日本人を戦わせて共倒れを狙っていたのだろう。すでに満洲建国がなされていて、白人世界はこれを気に入らなかった。特にアメリカがな」
アンドラス「当時はまだ新興の二流国と見做されていたアメリカは、植民地支配に関して出遅れておった。その領土拡張欲は貪欲そのもので、ちょっと刺激してやればすぐ戦争に走った。あれは楽しかったぞ!」
大司教「なんと迷惑な悪魔よ……」
アンドラス「いいぞ、もっと褒めるがよい! 1896年の対スペイン戦争も、自軍の軍艦を爆発させて、スペインの攻撃だと騒いで国内世論を戦争に持っていった。この戦争で勝利し、スペインからフィリピンを奪ったのだ」

大司教「満洲は何も無い荒野が茫洋と広がる不毛の大地だったが、日本が巨額の投資と人的資源の投下で、豊かな緑の沃野に変貌させた。白人はそれを横取りしたかったのだ。

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