【召喚連載】メガテン大司教・鈴木一也の邪教の館 / 第5回「大日本帝国の終焉」について悪魔と語る (8/10ページ)
2万人を超える捕虜を連れて、日本軍は上海を目指して進んだが、長江のほとりで船を待っているうちに捕虜の大暴動が起きたのだ。それは月のない闇夜だったという。敵味方入り乱れての大混乱となり、日本人も中国人も大勢死傷者が出た。朝になると、捕虜たちは四散してどこにも居なかった」
アンドラス「それは見ものだったろうナァ! 恐怖に駆られた男どもが、近づく者を片っ端から殺そうとするのダァ! その地は長らく呪われたものとなったであろう」
大司教「それ以来、仕方なく捕虜を間引くようになったらしい。しかし、これは当時は違法ではなかったのだ」
アンドラス「おや? 日本はハーグ陸戦条約に署名していたはずダガァ? 捕虜の殺害は合法カァ?」
大司教「いや、中国がこれに署名していないのだ。ゆえに多くの日本兵捕虜が中国兵によって残虐な方法で殺害されたのだ。敵側が署名していない条約を日本だけが守る必要はまったくない」
アンドラス「知っているぞ! いたぶりながら殺したガァ! 爪や肉をはぎながら殺すこともナァ!!」
大司教「そのため後に首相となった東條英機が[生きて虜囚の辱めを受けず]というのを訓示するまでになる。これが言葉として独り歩きして、アメリカに対して降伏するより全滅を選ぶようになるのだが……」
アンドラス「もっともアメリカ軍も日本兵捕虜を虐殺していたのダガァ! 余り知られていないが、黄色いジャップに人権は無かったガァ! それどころかアメリカ軍は占領地で民間人まで虐殺していたのダァ!」
大司教「本当のことか……」
アンドラス「有名人による内部告発があったからナァ! そいつはそのせいで社会的地位を抹殺されたガァ!」
大司教「それは誰なんだ?」
アンドラス「チャールズ・リンドバーグ。