嫌いなものとの距離の取り方を大切に。音楽レーベル『カクバリズム』社長・角張渉が伝えたいこと #好きなことで、生きていけるの?Vol.4 (11/12ページ)

学生の窓口

うちの母ちゃんが「大学の友達は一生の友達だよ、大切にしなさい」とか言ってたけど、もちろんみんな大切な友達だけど、一生っていうとそんなことなくて(笑)、どちらかというと最近仲よくなった人のほうが仲いいなって思うこともあります。

ーー不安になることはありますか?

若いころは一切なかったけど、今は不安になりますね。俺、多分すっごく楽観的なんですけど、そうは思っていても体に出てきてしまって、プレッシャーで倒れたこともあります。

バンドがすごい頑張って、いい作品を作ってくれて、「よし、ここから売るのは俺らだ!」ってバトンがまわってきたときに、売れるように全力でいろいろやるんですけど、しばらくして「もっといろんなことができたんじゃないか」とか、「○○しておいたほうがよかったのかな」とか考えちゃって。

そうすると、セールスの手法として有名なTV番組に出るとか、かつて嫌いだった「メジャーなもの」が手段としてみえてきて。それが嫌だった自分と現在の状況との葛藤が始まっちゃうんですけど、僕のエゴにバンドを付き合わせるわけにもいかないし、僕もバンドのエゴに付き合いすぎちゃいけないところもあって。それが最近一番の不安っていうか、プレッシャーだったかな。

(角張さんおすすめの一曲。思い出野郎Aチーム『ダンスに間に合う』。)
ーーそういう不安とはどうやって戦っていけばいいでしょうか?

逃げたり、寝たりしますね。急いでやろうと思うんですけど、もっといい形を思いついて挽回したいのにうまくいかないことばっかりで……そうするとストレスが過剰になってきて「もうだめだ」ってなって寝ちゃう。

でも寝ると体力が戻ってくるし、ある程度は考え方がすっきりして体も疲れないから、寝てないときに比べると全然いい。寝てないとミスが増えるし、やることが粗くなってしまうから。

「嫌いなものとの距離の取り方を大切に。音楽レーベル『カクバリズム』社長・角張渉が伝えたいこと #好きなことで、生きていけるの?Vol.4」のページです。デイリーニュースオンラインは、好きなことで、生きていけるの?音楽業界将来インタビュー音楽カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る