嫌いなものとの距離の取り方を大切に。音楽レーベル『カクバリズム』社長・角張渉が伝えたいこと #好きなことで、生きていけるの?Vol.4 (7/12ページ)
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ただ、当時は視野も狭かったので、レコードメーカーとかももちろんありますけど、レコ屋のバイトとか照明とかライブハウスの店員ぐらいしか知らなかったですけど。
ただ、今振り返って思うのは「知らない」っていうのは強かったかもしれないですね。逆に迷いが生まれなかったというか。今のご時世は(情報社会だから)知りすぎていたほうがいいし、知れることはとことん知っておいたほうがいいなって思いますけど。

ーー大学生のうちから視野を広げるにはどうすればいいんでしょうか?
僕は22歳でレーベル『カクバリズム』をやりながら、ディスクユニオンにバイトとして入って、そこで音楽の仕事というか、CD、レコードの物流や仕入れのしくみ、中古単価の付け方、店舗の売り上げの推移とか自分の担当した部門の売り上げとか勉強して。見よう見まねでしたけどやってました。ぼんやりはしていても、自分の憧れにどうやって近づくかのためにやっていただけだったので、結構熱心だったかもしれません。自分の好きなことがぼんやりとでもあれば、知らないこともそういう風に調べられると思うんですよね。
って言いながら、当時はまじでバカでしたね。本も音楽紙以外読んでいなかったですし。大学では中国の規模がどうとか、トヨタのジャストタイム方式がどうとか、そういう大きなことを教えてくれたけれど、俺がほんとに知りたかったのって、「隣の八百屋の収支がどうなっているのか」とか「問屋のシステム」っていう身近な小売業の実態みたいなものだったんですよね。お店でグッズを売るとき、どういう風に商品がオーダーされて、どういう風に自分たちの作品が売られていくのかを知りたかったんです。