嫌いなものとの距離の取り方を大切に。音楽レーベル『カクバリズム』社長・角張渉が伝えたいこと #好きなことで、生きていけるの?Vol.4 (8/12ページ)
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憧れだけを真似しつづけると、ただの真似になってしまう

ーーいろんな経験や知識を繋げ合わせて、じぶんの形にしていっているのでしょうか?
そうなるんですかね? 僕の場合は、AのものをA+にして世の中に出さないとあんまり意味がなくて、周りと同じことをやってもしょうがないんですよね。最初は「憧れ」だから、その憧れのままでもいいんですけど、やっぱり憧れだけを真似しつづけると、だんだん恥ずかしくなってくるんですよ。ただの真似になっちゃうというか。だから、ほかと違うやり方や、違う何かをちょっとずつ変えていかなきゃいけないんです。でも、いきなりA+なことってできなくて。
僕自身も20歳とか21歳のときに、他の人やモノと違うやり方や見せ方を考えたりしていたけど、やっぱり「あの好きなレーベルみたいなことがやりたい」とか、憧れに近づきたくてとりあえず真似するというか「A」してみるってことばっかりでした。
ただ、年齢や経験を重ねていくなかで、だんだんとほかと違うやり方や、違うなにかをAにくっつけることができるようになってきて「A+」にできるようになっていたような気がします。
学生時代って、完成品じゃないなにかを探したいし、きっとそこに自分にフィットするものがあると思うんですよね。なんか凸凹のほうがいいなって思ったりしませんか(笑)?
ただ、そのために「将来この仕事で、こういうかたちになっていてほしいから、今のうちにこれをやっておこう」とか、意識的に何かを勉強しようっていうのはなかったな。
ーー「好きなこと」をすこしずつ変容させて仕事にしてきた角張さんにとって、逆に「嫌いだけどやっていること」ってありますか?
今はたくさんありますね。