これがアルティメット東武鉄道だ! 未成線・貨物線まで網羅、総距離650キロの「空想路線図」 (6/7ページ)

ローカルな今の葛生駅だが、昭和40年代まではここから先にさらに貨物線が伸びて列車でにぎわっていた(LERKさん撮影、Wikimedia Commonsより)
大利根砂利線にいたっては文献にも地図にもほとんど記録がなく、埼玉県の羽生駅から利根川の砂利採取のために利根川べりまで伸びていたことくらいしかわかっていないとのこと。現地にも痕跡はほとんど残っていないというミステリアスな存在になっており、ここまでくるともう半分考古学のような世界である。
東武鉄道は1897年創業の老舗であるがこれらすべてを建設・計画したわけではなく、東上線は東上鉄道、群馬の路面電車は東京電灯など、別会社が建設したものも多い、それらの合併を繰り返して現在の東武の広大なネットワークになった。今でも福島県・神奈川県にまで直通列車を走らせている東武鉄道だが、冒頭の路線図の前にはそれすらもかすんでしまう。

現在の東武の路線図。関東最大規模のはずだがさきほどの路線図を見てしまうと物足りない(公式サイトより引用)
幻の路線図で壮大な歴史を知った後だと、東武の電車を見る目が変わってくるかもしれない。