サブカルの源流とは何か(ロマン優光) (4/9ページ)

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 同じサブカルという言葉を使って会話をしていても、互いに微妙にズレたニュアンスで使っていて、途中で「あれ?」と思うこともたびたびあります。「あれ?」と思うことができていればいい方で、互いの認識の齟齬に気付かないまま会話をしてしまっていることも多いのではないでしょうか?
「今はアイドルがサブカルのメインコンテンツになってしまった。」「あのアイドルはサブカルだから」では、それぞれ「サブカル」という言葉が使われてはいますが、意味はことなります。

「今はアイドルがサブカルのメインコンテンツ」と言う場合、サブカルチャーを扱うライターや雑誌及びその消費者を指すことになります。しかし「あそこのアイドルはサブカル」と言った場合、一般的なアイドルポップスではない楽曲を演目としているアイドルを指すわけで、その楽曲がいわゆるサブカルの人が好むタイプの楽曲かというと必ずしもそうではありません。「サブカルは奇をてらったことを好む」という漠然とした印象でサブカルという言葉が使用されているだけなのです。  それぞれ違う認識を持つ前者と後者が会話することになったら、「アイドルは今やサブカルコンテンツ」「サブカルなアイドルとサブカルでないアイドルの両者が存在する」みたいな感じで話がすれ違うのは想定できるでしょう。アイドル自身が「私はサブカルだから」と言ったとしても人によって意味が違ってきます。我々、1970年前後に産まれた自分たちの世代のサブカルだと世間に認識されがちなタイプの人間が普通に考えれば「吉田豪や映画秘宝を好む子なのかな?」と思います。実際、そういう子もいるんです。しかし、今の若い子の中には、少しマニアックなアニメやゲームやコスプレを好むことがサブカルだと認識している子もいるし、バンドとか漫画が好きなことがサブカルだと思っている子もいます。そんな子たちに話が合うと思って交流の場に赴き全く会話が成立せず撃沈するするサブカルおじさんアイドルオタクの姿も既に各所で見られているかもしれません。

 今のは極端な例で、自分もそうですが、みなさん場面や相手によって使い分けられていると思います。しかし、それにしたって曖昧な感じで話を合わせているだけで、サブカルなんて言葉には実体なんてないんですよ。

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